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コードを書くだけでは、上がらない

まじめにコードを書いているのに、単価が上がらない——。それは本人のせいではなく、構造のせいです。単価を決める3つの要素から、なぜ頭打ちになるのかを書きます。

キャリア / 単価2026.06.19約3分で読めます#単価#キャリア#SES#AI時代
— この記事でわかること —
  • 単価は「がんばり」では決まらない。希少性・商流・スキルの蓄積の3つで決まる
  • 「コードを書く」作業はAIに置き換わるので、そこだけだと希少性が落ちて単価が頭打ちになる
  • 上げる鍵は「AIに何をやらせるかを設計する力」+「直取引・上流」+「蓄積するスキル」

「がんばってるのに上がらない」には、理由があります

SESの現場で、まじめにコードを書いているのに単価が上がらない人を、たくさん見てきました。本人のせいじゃないことが多いです。単価は「がんばり」ではなく、構造で決まるからです。

単価を決めるのは、ざっくり3つ。希少性・商流・スキルの蓄積です。順に見ていきます。

理由①:コードを書く作業は、希少じゃなくなっていく

価格は希少性で決まります。誰でもできることは、安くなる。そして「コードを書く」という作業は、AIがどんどんできるようになっています。

つまり、コードを速く書くこと“だけ”で勝負していると、AIに希少性を溶かされて、単価は頭打ちになります。サムネイルのグレーの線が、まさにこれです。

単価が頭打ちになるのは、能力が低いからではありません。“コードを書く”という土俵が、希少じゃなくなっているからです。

理由②:多重下請けで、価値が中間で抜かれる

もう一つは商流です。SESは多重下請けになりがちで、エンド企業が払うお金が、間の会社に何段も抜かれてから現場に届きます。どれだけ良い仕事をしても、商流が深いと単価には反映されにくい。

ここは個人の努力ではどうにもなりにくいところです。会社が直取引に寄せているかどうかで、大きく変わります。

理由③:スキルが“その現場限り”で、蓄積しない

3つめは、スキルが積み上がるかどうかです。客先で言われた作業をこなすだけだと、スキルが“その現場限り”になりがちで、次の現場で通用する形で残りません。

市場価値は、積み上がったスキルの上に乗ります。蓄積しなければ、単価も上がっていきません。

じゃあ、どうすれば上がるのか

逆に言えば、この3つをひっくり返せばいい、ということです。

単価が頭打ちになる側単価が上がっていく側
コードを速く書く(AIに溶ける)AIに“何をやらせるか”を設計する
深い多重下請けで働く直取引・上流に近い案件で働く
現場限りの作業で終わる次でも通用するスキルとして蓄積する

大事なのは、“手を速く動かす”競争から降りて、“AIに何をやらせるか”の競争に移ることです。そこは、まだAIに溶かされません。

日本AIセンターでは

自分たちは、ここを会社の設計に組み込んでいます。AIを使う前提で働き、案件は市場価値で選び、直取引に寄せて商流を浅くする。その考え方はAIネイティブSESとは何かに、市場価値の話はAIで世界は“マトリックス”になるのかに書きました。

AIで会社を動かす現場を、一緒に作ってくれるエンジニアを探しています。

よくある質問

Q. がんばっているのに単価が上がりません。なぜですか?
単価は「がんばり」ではなく、希少性・商流・スキル蓄積という構造で決まるからです。特に「コードを書く」作業はAIに置き換わって希少性が落ちるため、そこだけで勝負すると頭打ちになります。
Q. 単価を上げるには何をすればいいですか?
「AIに何をやらせるかを設計する力」を身につけ、直取引・上流に近い案件で働き、次の現場でも通用するスキルとして蓄積することです。手を速く動かす競争から、AIに任せる設計の競争へ移るのが鍵です。
Q. SESだと単価は上がりにくいですか?
多重下請けが深いSESは中間マージンで上がりにくいですが、直取引に寄せ、AI活用を標準にしたSES(AIネイティブSES)なら、構造そのものが変わります。
石田 陽希
石田 陽希
日本AIセンター株式会社 代表取締役CEO / FDE(Forward Deployed Engineer)
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