- スキルシートを読むのは営業と現場責任者の2種類。判断は数十秒。だから「読み手から逆算」して書く
- 基本は4つ。冒頭サマリー/動詞で書く/使い回さない/数字を入れる
- AI時代の差別化は「AI活用」の書き方。ツール名+任せた範囲+自分の判断まで書けると、それだけで目立つ
誰が、どう読んでいるのか
選考の記事に書いた通り、SESの書類選考はスキルシートがほぼ全てです。では、誰が読んでいるのか。実像は2種類です。
最初に読むのは営業。案件の要件(言語・工程・年数)とのキーワード一致を、数十秒で見ます。次に読むのが現場の責任者。「うちの現場で同じことができそうか」という再現性を、具体的な記述から判断します。つまりスキルシートは、キーワードで引っかかり、具体性で信用される書類である必要があります。
通る書き方の基本、4つ
① 冒頭に3行のサマリーを置く。経験年数・得意領域・強みを最初に。読み手は忙しいので、結論から始めます。
② 「担当しました」ではなく、動詞で書く。「詳細設計〜テストを担当」では何をしたか分かりません。「決済APIの詳細設計を書き、実装し、障害対応まで行った」のように、自分の動作として書きます。
③ 使い回さない。案件ごとに、相手の期待に寄せて経歴の並びと厚みを変える。選考の記事で書いた「通過の可能性を最大化する」は、具体的にはこの作業です。
④ 数字を入れる。チーム人数・画面数・データ量・期間。数字が1つ入るだけで、記述の解像度と信用が変わります。

AI時代の差別化:「AI活用」をどう書くか
ここからが、まだ誰もあまり書いていない話です。いま案件側の要件には「生成AI活用」「AI開発経験」が増え始めています。ところがスキルシート側は「ChatGPT使用経験あり」のような一行で終わっている人がほとんどで、これでは何も伝わりません。
書くべきは3点セットです。ツール名(Claude Code、Codex等)+任せた範囲+自分が判断したこと。たとえば「Claude Codeに実装とテストコード生成を任せ、設計・コードレビュー・本番反映の判断を自分が担当。10画面規模の管理機能を2週間で構築」。ここまで書けると、AI案件の面談で「実務で使っている人」として扱われます。
なぜこれが効くかというと、読み手が知りたいのは「AIに触ったことがあるか」ではなく、「AIに任せる部分と、自分で握る部分を分けられる人か」だからです。AI駆動開発の現場で人間の価値は「確認と判断」に移っています。スキルシートでそれを先に見せられる人は、まだ少数派です。
未経験・経験が浅い人は、何を書くか
実務経験の欄が薄い場合は、自主制作を案件と同じ形式で書いてください。何を作ったか・使った技術・AIエージェントとどう作ったか・どこで動いているか(URL)。淘汰の記事に書いた「自分の困りごとをAIと最後まで作り切る」経験は、そのままスキルシートの材料になります。作り切った実績は、未経験者が唯一先回りできる証拠です。
日本AIセンターでは
自分たちは、スキルシート作りを本人任せにしません。案件ごとの寄せ方も、AI活用の書き方も、会社側で一緒に作り込みます。書類は個人の作文ではなく、通過率を左右する営業ツールだと考えているからです。その先の面談の通し方は選考の記事に書きました。

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